腕時計13万円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチ 0120-061-012)、ジャケット7万5000円、パンツ2万8000円/ともにエストネーション×リングジャケット(エストネーション 0120-503-971)、ニット3万円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238)、ソックス3300円/パンセレラ(真下商事 03-6412-7081)、靴17万5000円/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010)
今日のプレゼンは、どうやらアウェーのタイトルマッチになりそうだな。そんな気がしてならない。
なにしろ社内のリモートワーク体制移行の提案だ。頭の堅い重役連中や、数字ばかり追っている経理部門が何を言い出すか。提案が否定されるだけでなく、逆にオフィスやコストの削減にうまく利用されたり、社員の負担が増したら意味がない。そんなプレッシャーにここ数日悩まされていた。
ひるみそうな気持ちを奮い立たせようと、勝負靴にしているジョンロブの靴紐をもう一度結び直した瞬間だ。ふと最近読んだ本にあった一節を思い出した。
それは“他人の靴を履いてみる”という、相手の立場に立って考えるという比喩だ。もしかしたら今自分に必要なことかもしれない。
異なる意見を敵視し、相手を言い負かし、自分にとっての正義を一方的に押し付けようとしていないか。プレゼンは決して勝ち負けではない。本来は互いを尊重し、知恵を出し合い、解決策を導き出すクリエイティビティのはず。
そう思った瞬間、説得材料として用意していた資料が意味のないものに感じられた。
さて、どう向き合うかな。ふっと気持ちが軽くなり、頭の中もクリアになったようだ。そろそろ時間だ。腕元のダイバーズウォッチの回転ベゼルを分針に合わせた。
自分にとって新たな挑戦の時間が始まろうとしている。
【関連記事】: 人気の新作バッグ最新情報