人形供養の寺

人形供養祭とは



当院は、江戸時代末期より和歌山県加太町にある淡嶋神社の分身が祀られていることから、淡嶋様ゆかりのお寺としてその名が知られるようになりました。淡嶋様は、医薬の祖神・酒造の祖神と崇められていますが、特にご婦人方の病気平癒・安産・子授け、また学業成就などのご加護が最も多いと言われています。
 



また、淡嶋神社では毎年3月3日、雛納め、雛流し、御炊き上げの神事が行われています。このことにちなみ、当院でも昭和62年(1987年)の弥生より《人形供養祭》を行うようになりました。ご家庭でお子様たちが親しみ可愛がった人形やぬいぐるみの中には、その役目を終えて必要なくなるものも。そんな人形たちに別れを告げ、感謝して供養することでそれらの魂もきっと尊ばれることと思います。
 



当院の人形供養祭では、当日、地元の子供たちの参加のもと、静円寺の境内から当院まで子供行列として人形を乗せた花車を引いて行きます。そして、魂抜きした人形たちに我々の罪・穢れ・災厄を託して、人形地蔵・人形供養塚・淡嶋様に献花。淡島様に納めてからお焚き上げをし、淡島様のご加護を授かり、子どもたちの健やかな成長をお祈りします。今では、瀬戸内市の年中行事として定着し、当院も『人形供養の寺』として親しまれるようになりました。
 
当院の人形供養祭は、お寺と携わる人たちとの信頼を築き上げ、誰もが故郷の文化・伝統行事として誇りに思っていただけるよう、これからも心を込めて開催してまいります。
 
※供養された人形は、自治体の指導により適正に処理いたします。
 

供養する人形を乗せ、飾りつけをした「花車」。
静円寺から当院まで、
子供行列として「花車」を引いて行きます。


事前にお持ちいただいた人形たちは随時、
堂内でお祀りし手厚く供養しています。

桃の枝を組み上げた「護摩壇」に
人形を祀り、点火します。
当院住職が、人形供養祭願文を唱えます。


・・・曼荼羅の園に帰りゆく 人形さらばこの供養・・・


締めくくりとして、静円寺にて「お菓子・餅投げ」を行います。





 

地蔵院年間行事

2月3日 節分会(開運星祭り) 8月16日 静円寺(水祭り)
3月最終日曜日 淡嶋様人形供養祭 8月第3土曜日 地蔵盆
5月21日 瀬戸内八十八カ所巡り(御接待) 12月第1土曜日 御火焚き

公開日:
最終更新日:2021/05/11